兵庫県感染症発生動向調査週報(平成17年)

平成17年01月20日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

今冬のインフルエンザ総合対策が厚生労働省から発表されました。<栄養、睡眠、予防接種で三位一体。インフルエンザ予防>を標語に掲げています。詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/0111/h1112-1.html

 

平成17年第2週(1月10日〜1月16日)コメント

全数把握感染症(県内第2週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症腸管出血性大腸菌感染症 1名(神戸市) O26VT1+VT2+

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:報告はありません。

 

 第1週分としてウイルス性肝炎(B型)1名(三木健康福祉事務所管内)、後天性免疫不全症候群(AIDS) 1名(加古川健康福祉事務所管内)が報告されています。

 

インフルエンザ情報(県内第2週)

県内の定点から53名、定点あたり患者数0.27人の報告となっています。県内で特に流行が始まっている地域はありません。インフルエンザは一般に流行の立ち上がりが急激です。うがい、手洗いの励行、十分な睡眠やバランスのとれた食事をとる、混雑する場所への外出は控える、早めの受診を心がけるなどの注意が必要です。

全国的には定点当たり患者数が警報・注意報レベルをこえている都道府県はありません(第1週)。

http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/inf-keiho/index.html(国立感染症研究所感染症情報センター)

北海道、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、岐阜、滋賀、京都、大阪、兵庫、岡山の都道府県から累計74校の学級閉鎖等が報告されています(1月7日現在)。

http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/infreport/infl04_05-09.pdf(国立感染症研究所感染症情報センター)

ウイルス分離は、AH1(Aソ連型)43例、AH3(A香港型)が58例、B型が41例報告されています(1月14日現在)。県内ではAH3(神戸市)とB型が分離されています。今週新たに神戸市からB型が分離されています(2才男児、鼻腔分泌液)。

http://idsc.nih.go.jp/iasr/prompt/graph/inti3j.gif(国立感染症研究所感染症情センター)

 

定点把握感染症等の概況(県内第2週)

 感染性胃腸炎の定点当たり患者数が増加しています。昨年この時期としては多い患者数が報告されましたが、今年も同様の患者数となっています。感染性胃腸炎の原因の1つであるノロウイルスによる食中毒も多発しています。ノロウイルスに関連して以下の情報が掲載されています。

「ノロウイルスによる胃腸炎の予防について」

   http://web.pref.hyogo.jp/sippei/norovirus.htm (県疾病対策課)

「老人福祉施設等において感染症・食中毒が疑われる事例が発生した場合の対応について」

   http://web.pref.hyogo.jp/sippei/topix.htm (県疾病対策課)

「今冬の感染性胃腸炎の集団発生事例について」

   http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/01/h0112-3.html (厚生労働省)

「ノロウイルス食中毒の予防に関するQ&A」

   http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html (厚生労働省)

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第2週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

13.57

9.80

3.77

6位

流行性角結膜炎

0.66

0.43

0.23

2位

水痘

2.25

2.16

0.09

7位

RSウイルス感染症

0.30

0.27

0.03

3位

突発性発しん

0.75

0.55

0.20

8位

インフルエンザ

0.27

0.21

0.06

4位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

0.70

0.50

0.20

9位

伝染性紅斑

0.21

0.23

0.02

5位

流行性耳下腺炎

0.66

0.79

0.13

10位

咽頭結膜熱

0.16

0.24

0.08

 

定点把握感染症等全国の概況 (第52週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの定点当たり報告数(0.52)は徐々に増加してきているが、第52週では、依然として過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比べて低いレベルにある。都道府県別では宮城県(6.0)、群馬県(2.7)、岡山県(2.2)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は、第29週に最高値を記録した後は減少し、前年と同様に第42週に最低値となり、その後再び継続的に増加し、第52週は横ばいとなった。過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では佐賀県(1.3)、新潟県(1.2)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は、第35週以降は増加傾向であったが、第52週は減少した。都道府県別では高知県(3.4)、大分県(3.1)、山形県(3.1)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は増加が続いていたが、第52週も前週と比べて微増した。過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では大分県(32.4)が最も多く、次いで山口県(24.5)、三重県(24.3)の順となっている。水痘の定点当たり報告数は、第52週は前週と比べてほぼ横ばいとなった。都道府県別では和歌山県(6.0)、宮崎県(5.7)、大分県(4.1)が多い。手足口病の定点当たり報告数は第29週まで緩やかに増加した後、微減あるいは横ばい状態が続いており、例年と比べて夏のピークが目立たない。第52週は前週と比べて減少したが、過去5年間の同時期と比較してかなり多くなっている。都道府県別では香川県(2.5)、石川県(2.0)が多い。百日咳の定点当たり報告数は第52週は微増し、過去5年間の同時期と比較してかなり多くなっている。都道府県別では広島県(0.16)、新潟県(0.08)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は第52週は微増し、2004年の最多を記録した第50週と同数となった。都道府県別では福井県(8.2)、佐賀県(4.2)が多い。RSウイルス感染症の総報告数は、第52週は40都道府県から780例の報告があり、第51週と比べて減少した。1歳以下の報告数が全体の82%を占めている。都道府県別では兵庫県(76例)、広島県(76例)が多い。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は、第52週は減少したが、過去5年間の同時期と比較してかなり多く、都道府県別では山形県(1.6)、山口県(1.3)、長野県(1.3)が多い。

 

目で見る動向(県内)

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます