兵庫県感染症発生動向調査週報(平成17年)

平成17年01月13日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

今冬のインフルエンザ総合対策が厚生労働省から発表されました。<栄養、睡眠、予防接種で三位一体。インフルエンザ予防>を標語に掲げています。詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/0111/h1112-1.html

 

平成17年第1週(1月3日〜1月9日)コメント

全数把握感染症(県内第1週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症:報告はありません。

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:報告はありません。

 

インフルエンザ情報(県内第1週)

県内の定点から42名、定点あたり患者数0.21人の報告となっています。県内で特に流行が始まっている地域はありません。インフルエンザは一般に流行の立ち上がりが急激です。うがい、手洗いの励行、十分な睡眠やバランスのとれた食事をとる、混雑する場所への外出は控える、早めの受診を心がけるなどの注意が必要です。

全国的には定点当たり患者数が宮城県で警報レベル、岐阜県で注意報レベルをこえています53週)。北海道、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、岐阜、滋賀、京都、大阪、兵庫、岡山の都道府県から累計74校の学級閉鎖等が報告されています(1月7日現在)。

http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/infreport/infl04_05-09.pdf

ウイルス分離は、AH1(Aソ連型)43例、AH3(A香港型)が52例、B型が34例報告されています(1月7日現在)。県内ではAH3(神戸市)とB型が分離されています。

http://idsc.nih.go.jp/iasr/prompt/graph/inti3j.gif

国立感染症研究所感染症情報センターのホームページにインフルエンザ流行レベルマップが公開されています。

http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/inf-keiho/index.html

 

定点把握感染症等の概況(県内第1週)

 感染性胃腸炎、咽頭結膜熱の定点当たり患者数が、過去5年間の同時期と比較するとやや多い状態です。

 厚生労働省のホームページに「今冬の感染性胃腸炎の集団発生事例について」が掲載されています。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/01/h0112-3.html

 また、「ノロウイルス食中毒の予防に関するQ&A」も掲載されています。

http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第1週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

9.47

9.82

0.35

6位

流行性角結膜炎

0.43

0.17

0.26

2位

水痘

2.12

1.34

0.78

7位

RSウイルス感染症

0.27

0.33

0.06

3位

流行性耳下腺炎

0.76

0.37

0.39

8位

咽頭結膜熱

0.24

0.20

0.04

4位

突発性発疹

0.55

0.36

0.19

9位

伝染性紅斑

0.23

0.16

0.07

5位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

0.50

0.67

0.17

10位

インフルエンザ

0.21

0.22

0.01

 

定点把握感染症等全国の概況 (第51週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの定点当たり報告数(0.36)は増加しているが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較して低いレベルにある。都道府県別では宮城県(3.9)の増加が急速であり、その他群馬県(1.7)、岡山県(1.5)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は、第29週に最高値を記録した後は減少し、前年と同様に第42週に最低値となり、その後再び継続的に増加してきている。過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では福井県(1.3)、北海道(1.3)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は、第35週以降は増加傾向にあり、第51週も増加した。都道府県別では高知県(3.9)、山形県(3.5)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は増加が続いており、第51週もその速度は弱まってはいない。都道府県別では前週に引き続いて福岡県(31.4)が最も多く、次いで大分県(30.5)、新潟県(24.1)の順となっている。水痘の定点当たり報告数は、第42週以降ほぼ継続的に増加している。都道府県別では宮崎県(6.4)、和歌山県(4.2)、宮城県(4.1)が多い。手足口病の定点当たり報告数は第29週まで緩やかに増加した後、微減あるいは横ばい状態が続いており、例年と比べて夏のピークが目立たない。第51週は過去5年間の同時期と比較してかなり多く、都道府県別では香川県(2.8)、和歌山県(2.3)が多い。百日咳の定点当たり報告数は微増し、過去5年間の同時期と比較してかなり多くなっている。都道府県別では島根県(0.17)、栃木県(0.11)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は、2004年の最多を記録した前週よりは微減した。都道府県別では福井県(5.6)、佐賀県(3.7)が多い。RSウイルス感染症は、ゼロ報告を含め42都道府県から921例の報告があり、継続的に増加している。1歳以下の報告数が全体の79%を占めている。都道府県別では大阪府(94例)、山口県(81例)、広島県(80例)が多い。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は、感染症法施行以降最高を記録した前週よりは減少した。過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では山口県(1.8)、岡山県(1.6)が多い。

 

目で見る動向(県内)

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます