兵庫県感染症発生動向調査週報(平成16年)

平成16年12月9日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

今冬のインフルエンザ総合対策が厚生労働省から発表されました。<栄養、睡眠、予防接種で三位一体。インフルエンザ予防>を標語に掲げています。詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/0111/h1112-1.html

 

平成16年第49週(11月29日〜12月5日)コメント

全数把握感染症(県内第49週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症 2名  

O157  VT1+,VT2 1名(神戸市)  O157  VT2 1名(神戸市)

4類感染症:レジオネラ症 1名(神戸市)

5類感染症:報告はありません。

 

インフルエンザ情報(県内第49週)

県内の定点から今週15名の患者発生報告がありました。学級閉鎖については、今週新たな報告はなく、累計2校となっています。今シーズンは学級閉鎖やウイルス分離の報告が早い傾向にあります。インフルエンザは流行の立ち上がりが一般に急激なので注意が必要です。うがい、手洗いの励行、十分な睡眠やバランスのとれた食事をとる、混雑する場所への外出は控える、早めの受診を心がけるなどの注意が必要です。

全国的には警報・注意報のでている都道府県はありません。(国の感染症情報センターのホームページで、一時、宮城県に注意報が出ているようになっていましたが訂正されました。)北海道、群馬、東京、神奈川、大阪、兵庫、岡山県から合計10校の学級閉鎖が報告されています(12月3日現在)。   http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/infreport/infl04_05-05.pdf

ウイルス分離は、岡山県からAソ連型1例、千葉、東京、愛知、大阪、兵庫(神戸市)、奈良、岡山の都府県からA/香港型が23例、兵庫県からB型が4例報告されています(12月3日現在)。

 http://idsc.nih.go.jp/iasr/prompt/graph/inti3j.gif

国立感染症研究所感染症情報センターのホームページにインフルエンザ流行レベルマップが公開されています。  http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/inf-keiho/index.html

 

 

定点把握感染症等の概況(県内第49週)

感染性胃腸炎、水痘、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数が増加しています。これらの疾患は、これから年末のピークに向かってさらに患者数が増加してくるものと予想されます。咽頭結膜熱の定点あたり患者数も増加しています。例年の同時期と比較すると多い状態となっています。

 

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第49週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

10.72

7.92

2.80

6位

流行性角結膜炎

0.51

0.34

0.17

2位

水痘

1.38

0.88

0.50

7位

咽頭結膜熱

0.25

0.16

0.09

3位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.10

1.02

0.08

8位

伝染性紅斑

0.24

0.35

0.11

4位

流行性耳下腺炎

0.65

0.79

0.14

9位

手足口病

0.23

0.33

0.10

5位

突発性発しん

0.54

0.59

0.05

10位

マイコプラズマ肺炎

0.17

0.08

0.09

 

 

定点把握感染症等全国の概況 (第47週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの報告数は微増したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較して少なく、都道府県別では34都道府県から報告があったが、いずれも0.4未満であった。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第25週に過去10年間の全ての週と比較して最高値となった後、第29週まで最高値を更新し続けた。その後、第40週の微増を除き、減少を続けたが、第43週から再び微増している。都道府県別では北海道(0.8)、福井県(0.7)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第23週から減少し続けた後、第35週からは増加傾向が認められ、第47週も増加した。都道府県別では山形県(3.5)、北海道(2.3)、富山県(2.1)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第12週から減少傾向が続いた後、第31週からはほぼ横ばいで推移したが、第43週からは増加している。都道府県別では福井県(8.9)、熊本県(8.1)が多い。水痘の定点当たり報告数は第42週から増加傾向が認められており、第47週も増加した。都道府県別では福井県(3.0)、岩手県(2.6)、宮崎県(2.5)が多い。手足口病の定点当たり報告数は第20週から第29週まで緩やかに増加した後、第32週までほぼ横ばいで推移した。第33週に微減したが、その後再びほぼ横ばいで推移している。過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では宮崎県(4.2)、石川県(3.1)が多い。風しんの定点当たり報告数は前週とほとんど同値で、第29週以降継続して0.03未満で推移している。都道府県別では10都道府県から報告があったが、いずれも0.1未満であった。麻しんの定点当たり報告数は前週とほとんど同値で、第1週から継続して0.03未満で推移している。都道府県別では5都道府県から報告があったが、いずれも0.1未満であった。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は微減したが、第40週からは増加傾向が認められている。都道府県別では福井県(4.6)、佐賀県(4.0)が多い。RSウイルス感染症はゼロ報告を含めて42都道府県から報告がなされ、報告数は合計453例であった。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少したが、5年間の当該週と比較して最も多く、都道府県別では岡山県(2.8)、福島県(1.7)、山口県(1.6)が多い。

 

 

  

目で見る動向(県内)

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます