兵庫県感染症発生動向調査週報(平成16年)

平成16年11月25日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

今冬のインフルエンザ総合対策が厚生労働省から発表されました。<栄養、睡眠、予防接種で三位一体。インフルエンザ予防>を標語に掲げています。詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/0111/h1112-1.html

 

平成16年第47週(11月15日〜11月21日)コメント

全数把握感染症(県内第47週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症腸管出血性大腸菌感染症 2名

      O26  VT1+ 2名(加古川健康福祉事務所管内、洲本健康福祉事務所管内 各1名)

4類感染症:レジオネラ症 1名(西宮市)

5類感染症:報告梅毒(早期顕症U期) 1名(神戸市)

 

インフルエンザ情報

 県内の定点から今週10名の患者発生報告がありました。学級閉鎖については、今シーズン初めて和田山健康福祉事務所管内の小学校1校で学年閉鎖が報告されています(11月24日記者発表)。今シーズンは学級閉鎖やウイルス分離の報告が早い傾向にあります。うがい、手洗いの励行、十分な睡眠やバランスのとれた食事をとる、混雑する場所への外出は控える、早めの受診を心がけるなどの注意が必要です。

全国的には注意報・警報のでている都道府県はありません。群馬、大阪、岡山県から5校の学級閉鎖が報告されています(11月13日現在)。http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/infreport/infl04_05-03.pdf

ウイルス分離は、岡山県からAソ連型が1例、東京、愛知、大阪、兵庫、岡山の都府県からA/香港型16例報告されています(11月19日現在)。 http://idsc.nih.go.jp/iasr/prompt/graph/inti3j.gif

県内ではA香港型(神戸市)とB型(和田山健康福祉事務所管内)のインフルエンザウイルスが分離されています。 

 

定点把握感染症等の概況(県内第47週)

感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、水痘の定点あたり患者数が増加してきました。これらの疾患は、これから年末のピークに向かってさらに患者数が増加してくるものと予想されます。咽頭結膜熱の定点あたり患者数は増減を繰り返しています。例年の同時期と比較するとやや多い状態となっています。

スギヒラタケ摂食に関する注意

キノコの一種であるスギヒラタケを食べた腎機能低下者の間に脳症が多発していることに関して、厚生労働省は11月19日、安全性が確認されるまでの間、スギヒラタケの摂食を見合わせる対象を腎機能が低下している人だけでなく一般の人にも広げる旨の通知を出しました。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第47週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

6.85

5.62

1.23

6位

突発性発疹

0.66

0.66

±0

2位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

0.90

0.73

0.17

7位

手足口病

0.25

0.29

0.04

3位

流行性耳下腺炎

0.88

0.86

0.02

8位

伝染性紅斑

0.20

0.23

0.03

4位

水痘

0.81

0.73

0.08

9位

咽頭結膜熱

0.16

0.16

±0

5位

流行性角結膜炎

0.74

0.71

0.03

10位

マイコプラズマ肺炎

0.08

0.17

0.09

 

定点把握感染症等全国の概況 (第45週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第25週に過去10年間の全ての週と比較して最高値となった後、第29週まで最高値を更新し続けた。その後、第40週の微増を除き、減少を続けたが、第43週から再び微増している。都道府県別では福井県(0.8)、徳島県(0.5)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第23週から減少し続けた後、第35週からは増加傾向が認められ、第45週も増加した。都道府県別では山形県(2.1)、北海道(1.9)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第12週から減少傾向が続いた後、第31週からはほぼ横ばいで推移したが、第43週から微増している。都道府県別では愛媛県(6.8)、福井県(6.3)が多い。水痘の定点当たり報告数は増加し、都道府県別では福井県(3.1)、宮城県(2.2)が多い。手足口病の定点当たり報告数は第20週から第29週まで緩やかに増加した後、第32週までほぼ横ばいで推移した。第33週に微減したが、その後再びほぼ横ばいで推移している。過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多く、都道府県別では宮崎県(6.8)、福井県(4.0)が多い。風しんの定点当たり報告数は前週とほとんど同値で、都道府県別では13都道府県から報告があったが、いずれも0.1未満であった。麻しんの定点当たり報告数は前週とほとんど同値で、第1週から継続して、過去10年間の当該週と比較して最低値を示している。4都道府県から報告があったが、定点当たり報告数はいずれも0.1未満であった。RSウイルス感染症はゼロ報告を含めて32都道府県から報告がなされ、報告数は合計151例であった。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加し、都道府県別では岡山県(2.2)が多い。

  

目で見る動向(県内)

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます