兵庫県感染症発生動向調査週報(平成16年)

平成16年6月24日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

平成16年第25週(6月14日〜6月20日)コメント

全数把握感染症(県内第25週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:パラチフス 1名(神戸市)(海外渡航者)

3類感染症腸管出血性大腸菌感染症 2名

       (姫路市 O157 VT2+ 1名、神戸市 O157 VT2+ 1名

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:ウイルス性肝炎(B型) 1名(洲本健康福祉事務所管内)

     劇症型溶血性レンサ球菌感染症 1名(洲本健康福祉事務所管内)

 

定点把握感染症等の概況(県内第25週)

腸管出血性大腸菌感染症の患者は今週は2名でした。腸管出血性大腸菌感染症をはじめ食中毒もますます多くなってきます。感染防止のためには、食事前やトイレ後の手洗い、飲食は加熱調理したものを食べ、加熱前の肉などと接触させないなどの注意が必要です。また、調理前や調理後の食品は室温に長時間放置せず、調理したものはなるべく早く食べるようにしましょう。

咽頭結膜熱は全国的に患者数が増加しているため、厚生労働省は6月15日からホームページで注意を呼びかけています。http://www.mhlw.go.jp/topics/2004/06/tp0614-1.htmlをご覧下さい。県内において定点あたり患者数は、増減がありますが多かった昨年と比べてもやや多い傾向にあります。うがい・手洗い・水泳前後のシャワーなどが大切です。代表的な夏型の感染症であるヘルパンギーナ手足口病の定点あたり患者数は増加しています。7月にかけてさらに増加すると思われます。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数は、やや減少の傾向です。流行性角結膜炎・伝染性紅斑の定点あたり患者数は増減を繰り返しています。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第25週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

5.41

5.20

0.21

6位

流行性角結膜炎

1.26

1.06

0.20

2位

ヘルパンギーナ

3.69

2.68

1.01

7位

流行性耳下腺炎

1.07

1.06

0.01

3位

手足口病

2.59

1.89

0.70

8位

突発性発疹

0.80

0.69

0.11

4位

水痘

1.57

2.13

0.56

9位

咽頭結膜熱

0.61

0.48

0.13

5位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.27

1.34

0.07

10位

伝染性紅斑

0.53

0.56

0.03

 

検査情報(兵庫県立健康環境科学研究センター)

咽頭結膜熱患者13名の咽頭ぬぐい液からアデノウイルス3型が新たに検出されました。

定点把握感染症等全国の概況 (第23週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第11週から増加傾向が認められ、第23週も増加した。本年に入ってからも相変わらず、過去10年間の当該週と比較して最高値を示している。都道府県別では福井県(2.2)、富山県(1.8)、宮崎県(1.8)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第16週から増加傾向が認められていたが、第23週は減少した。過去5年間の同時期と比較してかなり多く、都道府県別では山形県(5.1)、新潟県(4.1)、鳥取県(4.0)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第12週から減少傾向が続いており、第23週も減少した。都道府県別では福井県(9.5)、大分県(9.1)が多い。手足口病の定点当たり報告数は第20週から緩やかに増加しており、都道府県別では沖縄県(1.8)、兵庫県(1.5)が多い。風しんの定点当たり報告数は減少したが、都道府県別では栃木県(0.3)、群馬県(0.3)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第20週から増加傾向が認められ、第23週も増加し、都道府県別では福井県(6.1)、愛媛県(6.1)が多い。麻しんの定点当たり報告数は前週と同値で、過去10年間と比較して少なく推移している。都道府県別では徳島県(0.3)、栃木県(0.2)が多い。RSウイルス感染症はゼロ報告を含めて29都道府県から報告がなされ、報告数は合計21例であった。流行性角結膜炎の定点当たり報告数は第3週からほぼ横ばいで推移しているが、都道府県別では沖縄県(10.0)が非常に多い。無菌性髄膜炎の定点当たり報告数は増加し、都道府県別では栃木県(0.6)が多い。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では茨城県(1.3)、山形県(1.2)が多い。

 

目で見る動向(県内)

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます