兵庫県感染症発生動向調査週報(平成16年)

平成16年6月17日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

平成16年第24週(6月7日〜6月13日)コメント

全数把握感染症(県内第24週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症腸管出血性大腸菌感染症 8名

 (尼崎市 O157 VT2+ 3名、姫路市 O157 VT1+VT2+ 1名

伊丹健康福祉事務所管内 O157 VT2+ 1名川西健康福祉事務所管内 O157 VT2+ 1名 VT型不明 2名)

4類感染症:マラリア 1名(神戸市)(海外渡航者)

5類感染症:報告はありません。

 

定点把握感染症等の概況(県内第24週)

腸管出血性大腸菌感染症の患者が今週は8名報告されています。尼崎市の3名は先週報告した患者の家族及び接触者です。川西健康福祉事務所管内の3名も別の同一家族です。腸管出血性大腸菌感染症をはじめ食中毒もますます多くなってきます。感染防止のためには、食事前やトイレ後の手洗い、飲食は加熱調理したものを食べ、加熱前の肉などと接触させないなどの注意が必要です。また、調理前や調理後の食品は室温に長時間放置せず、調理したものはなるべく早く食べるようにしましょう。

咽頭結膜熱は全国的に患者数が増加しているため、厚生労働省は6月15日からホームページで注意を呼びかけています。http://www.mhlw.go.jp/topics/2004/06/tp0614-1.htmlをご覧下さい。県内においては患者数は今週は減少しましたが、患者数の多かった昨年と比べても多い傾向にあります。この感染症は汚染されたプールの水を介して感染することもあるので、うがい・手洗い・水泳前後のシャワーなどが大切です。代表的な夏型の感染症であるヘルパンギーナ手足口病の定点あたり患者数は微増しています。7月にかけてさらに増加すると思われます。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数も微増し、やや多めの状態が続いています。流行性角結膜炎の患者数は増減を繰り返しています。伝染性紅斑の定点あたり患者数も多めで推移しています。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第24週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

5.20

5.82

0.62

6位

流行性耳下腺炎

1.06

1.17

0.11

2位

ヘルパンギーナ

2.67

2.30

0.37

流行性角結膜炎

1.06

0.86

0.20

3位

水痘

2.13

1.90

0.23

8位

突発性発疹

0.69

0.70

0.01

4位

手足口病

1.89

1.47

0.42

9位

伝染性紅斑

0.56

0.54

0.02

5位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.34

1.30

0.04

10位

咽頭結膜熱

0.48

0.73

0.25

 

定点把握感染症等全国の概況 (第22週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

咽頭結膜熱の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多く、都道府県別では福井県(2.8)、宮崎県(2.1)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多く、都道府県別では山形県(5.5)、新潟県(5.2)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は微減したが、過去5年間の同時期と比較してかなり多く、都道府県別では大分県(11.5)、福井県(10.8)、宮崎県(10.8)が多い。手足口病の定点当たり報告数は第20週から緩やかに増加しており、都道府県別では沖縄県(2.0)、兵庫県(1.9)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では新潟県(2.3)が多い。風しんの定点当たり報告数は前週と同値であるが、過去5年間の同時期と比較してかなり多く、都道府県別では栃木県(0.7)、群馬県(0.5)、大分県(0.4)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は増加し、都道府県別では福井県(5.6)、愛媛県(5.3)が多い。RSウイルス感染症は、ゼロ報告を含めて33都道府県から報告がなされ、報告数は合計29例であった。流行性角結膜炎の定点当たり報告数は第3週からほぼ横ばいで推移しているが、都道府県別では沖縄県(10.8)が非常に多い。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多く、都道府県別では新潟県(1.4)、山形県(1.4)、長野県(1.2)が多い。

 

目で見る動向(県内)

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます