兵庫県感染症発生動向調査週報(平成16年)

平成16年6月3日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

平成16年第22週(5月24日〜5月30日)コメント

全数把握感染症(県内第22週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症 5名

        (姫路市 O157 VT1+VT2+ 1名、神戸市 O157 VT2+ 4名)

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:アメーバ赤痢 1名(尼崎市) 

 

定点把握感染症等の概況(県内第22週)

腸管出血性大腸菌感染症の患者が今週は5名報告されています。

梅雨入り間近となりました。腸管出血性大腸菌感染症をはじめ食中毒も多くなってきます。感染防止のためには、食事前やトイレ後の手洗い、飲食は加熱調理したものを食べ、加熱前の肉などと接触させないなどの注意が必要です。

代表的な夏型の感染症である手足口病ヘルパンギーナが流行の立ち上がりを見せてきました。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は定点あたり患者数が例年より多い状態が続いています。流行性角結膜炎の患者数は先週まで減少してきましたが、今週また増加しました。伝染性紅斑の定点あたり患者数は、増減がありますが多めの状態です。咽頭結膜熱の定点あたり患者数も徐々に増加してきています。この感染症は汚染されたプールの水を介して感染することもあるので、うがい・手洗い・水泳前後のシャワーなどが大切です。

定点当り患者数の上位10位の疾病(県内第22週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

6.95

7.74

-0.79

6位

流行性角結膜炎

1.14

0.91

0.23

2位

水痘

2.34

2.17

0.17

7位

流行性耳下腺炎

0.98

1.34

-0.36

3位

ヘルパンギーナ

2.12

1.30

0.82

8位

伝染性紅斑

0.70

0.53

0.17

4位

手足口病

1.90

1.62

0.28

9位

突発性発疹

0.67

0.82

-0.15

5位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.62

1.63

-0.01

10位

咽頭結膜熱

0.53

0.53

0.00

 

定点把握感染症等全国の概況 (第20週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

咽頭結膜熱の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多く、都道府県別では宮崎県(1.9)、島根県(1.4)、佐賀県(1.4)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多く、都道府県別では山形県(5.8)、富山県(4.7)、新潟県(4.1)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では福井県(14.9)、富山県(11.5)が多い。手足口病の定点当たり報告数は微増し、都道府県別では、沖縄県(0.9)、兵庫県(0.5)が多い。風しんの定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多く、都道府県別では栃木県(0.6)、群馬県(0.6)、沖縄県(0.4)、秋田県(0.3)、大分県(0.3)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は増加し、都道府県別では石川県(2.6)、愛媛県(2.3)、熊本県(1.5)が多い。麻しんの定点当たり報告数は前週と同値であるが、都道府県別では栃木県(0.4)、徳島県(0.2)が多い。RSウイルス感染症の報告数は、28都道府県から合計15例であった。流行性角結膜炎の定点当たり報告数は第3週からほぼ横ばいで推移しているが、都道府県別では沖縄県(9.8)が非常に多い。

 

目で見る動向(県内)

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます