兵庫県感染症発生動向調査週報(平成16年)

平成16年5月27日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

平成16年第21週(5月17日〜5月23日)コメント

全数把握感染症(県内第21週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:細菌性赤痢 1名(神戸市 海外渡航者)

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症 8名

(社健康福祉事務所管内 O157 VT+ 2名、

姫路市 O157 VT1+VT2+ 1名、O26 VT1+ 1名

神戸市 O157 VT1+VT2+ 2名、O157 VT1+ 1名、O157 VT2+ 1名)

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:ジアルジア症 1名(宝塚健康福祉事務所管内)、急性脳炎 1名(西宮市) 

 

定点把握感染症等の概況(県内第21週)

腸管出血性大腸菌感染症の患者が今週は8名報告されています。

暑い日が多くなり、腸管出血性大腸菌感染症をはじめ食中毒も多くなってきます。感染防止のためには、食事前やトイレ後の手洗い、飲食は加熱調理したものを食べ、加熱前の肉などと接触させないなどの注意が必要です。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、定点あたり患者数が例年より多い状態が続いています。流行性角結膜炎の患者数は今週も少し減少しましたが、依然として尼崎市の患者数が多い状態が続いています。報告されている患者の半数以上が60歳以上です。接触感染するので、眼分泌液をティッシュペーパーなどで除去し、直接手で触れない、手洗いを励行する、洗面器・タオルを共有しないなどの注意が必要です。代表的な夏型の感染症である手足口病ヘルパンギーナがそろそろ流行の立ち上がりを見せてきました。伝染性紅斑の定点あたり患者数は、増減がありますが多めの状態です。咽頭結膜熱の定点あたり患者数も徐々に増加してきています。この感染症は汚染されたプールの水を介して感染することもあるので、うがい・手洗い・水泳前後のシャワーなどが大切です。

 

定点当り患者数の上位10位の疾病(県内第21週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1

感染性胃腸炎

7.74

7.41

0.33

6

ヘルパンギーナ

1.30

0.66

0.64

2

水痘

2.16

2.37

0.21

7

流行性角結膜炎

0.91

1.09

0.18

3

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.63

1.48

0.15

8

突発性発疹

0.82

0.87

0.05

4

手足口病

1.59

0.58

1.01

9

咽頭結膜熱

0.53

0.59

0.06

5

流行性耳下腺炎

1.34

1.23

0.11

伝染性紅斑

0.53

0.48

0.05

 

定点把握感染症等全国の概況 (第19週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

咽頭結膜熱の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多く、都道府県別では宮崎県(1.2)、富山県(0.8)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は減少し、都道府県別では山形県(2.9)、富山県(2.6)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は減少し、都道府県別では福井県(12.3)、鳥取県(8.7)が多い。風しんの定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してかなり多く、都道府県別では群馬県(0.7)、沖縄県(0.3)、栃木県(0.2)、大分県(0.2)が多い。流行性角結膜炎の定点当たり報告数は第3週からほぼ横ばいで推移しているが、都道府県別では沖縄県(8.5)が非常に多い。

 

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます