兵庫県感染症発生動向調査週報(平成16年)

平成16年4月9日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

平成16年第14週(3月29日〜4月4日)コメント

全数把握感染症(県内第14週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:細菌性赤痢 1名(神戸市 海外渡航者)

3類感染症:報告はありません。

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:クロイツフェルト・ヤコブ病(孤発生) 1名(和田山健康福祉事務所管内)

      ジアルジア症 1名(神戸市 海外渡航者)

急性脳炎(ウエストナイル脳炎および日本脳炎を除く) 2名

(西宮市、伊丹健康福祉事務所管内) 

 

定点把握感染症等の概況(県内第14週)

インフルエンザの定点あたり患者数は、1.02人→0.46人となっています。全国的にも流行は終息しつつあるようです(第13週)。感染性胃腸炎の定点あたり患者数は、やや多い状態が続いていましたが今週は急減しました。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数は、今週は減少しましたが依然多い状態です。伝染性紅斑の定点あたり患者数は増加しました。咽頭結膜熱の患者数は昨年末に増加して以来、この時期としてはやや多い目に推移しています。麻しんの患者数は先週に続き今週も減少しました。

 

定点当り患者数の上位10位の疾病(県内第14週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

8.19

11.28

-3.09

6位

流行性角結膜炎

0.69

0.63

0.06

2位

水痘

2.41

2.75

-0.34

7位

インフルエンザ

0.46

1.02

-0.56

3位

流行性耳下腺炎

1.18

1.19

-0.01

8位

伝染性紅斑

0.43

0.34

0.09

4位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

0.93

1.18

-0.25

9位

手足口病

0.21

0.18

0.03

5位

突発性発疹

0.71

0.66

0.05

10位

咽頭結膜熱

0.18

0.24

-0.06

 

 

検査情報(兵庫県立健康環境科学研究センター)

 インフルエンザA/香港型10例、B型1例が今週新たに検出されました。

 

 

定点把握感染症等全国の概況 (第12週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの定点当たり報告数は第5週をピークに減少し、第12週も減少した。都道府県別では大分県(9.5)、福井県(7.5)、山口県(5.6)、宮崎県(5.5)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は夏季の流行の後、2003年第43週から再び増加傾向が認められた。その後第52週をピークに減少し、第3週からはほぼ横ばいで推移した後、第11週は増加したが、第12週は減少した。過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多く、都道府県別では宮崎県(1.3)、富山県(1.2)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2003年第51週をピークに減少したが、第3週から再び増加傾向が認められ、第8週からは過去10年間で最高の値を更新し続けたが、第12週は減少した。都道府県別では新潟県(8.0)、山形県(6.7)、富山県(5.3)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第51週をピークに減少傾向が認められた後、第8週から再び増加していたが、第12週は減少した。都道府県別では大分県(19.7)、宮崎県(16.3)、三重県(15.3)が多い。水痘の定点当たり報告数は第2週に過去10年間で最高の値となった後減少し、第5週からは週により増減はあるがほぼ横ばいで推移している。都道府県別では沖縄県(3.7)、宮崎県(3.6)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は第8週から緩やかな増加が認められていたが、第12週は減少した。都道府県別では山形県(1.6)、新潟県(1.4)、福井県(1.1)が多い。風しんの定点当たり報告数は微増し、過去5年間の同時期と比較してかなり多く、都道府県別では群馬県(0.4)、宮城県(0.3)、大分県(0.3)、栃木県(0.2)、鹿児島県(0.2)が多い。RSウイルス感染症の報告数は36都道府県から合計76例であった。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加して0.18で、都道府県別では岡山県(1.2)、山形県(0.8)、秋田県(0.7)が多い。

 

目で見る動向(県内)

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます