兵庫県感染症発生動向調査週報(平成16年)

平成16年3月25日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

平成16年第12週(3月15日〜3月21日)コメント

全数把握感染症(県内第12週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:細菌性赤痢 1名西宮市 海外渡航者

3類感染症:報告はありません。

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:クロイツフェルト・ヤコブ病(GSS) 1名(三田健康福祉事務所管内)

 

インフルエンザ情報(県内第12週) 

 県内の定点あたり患者数は1.24人となり、全保健所で警報解除基準である定点あたり10人を下回りました。県内の学級閉鎖等発生報告0件でした。全国的には25の都府県で警報解除となっています(第11週)。

 

定点把握感染症等の概況(県内第12週)

麻しんの患者数が増加しました。東、北播磨地域での患者数増加のためです。感染性胃腸炎の定点あたり患者数は、やや多い状態が依然続いています。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数が多くなっています。伝染性紅斑の定点あたり患者数もやや多い状態です。咽頭結膜熱の患者数は昨年末に増加して以来、この時期としてはやや多い目に推移しています。

 

定点当り患者数の上位10位の疾病(県内第12週) 

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1

感染性胃腸炎

11.59

11.08

0.51

6

流行性耳下腺炎

0.72

0.95

0.23

2

水痘

2.37

2.13

0.24

7

流行性角結膜炎

0.66

0.46

0.20

3

インフルエンザ

1.24

2.33

1.09

8

伝染性紅斑

0.27

0.27

±0

4

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.22

1.25

0.03

9

咽頭結膜熱

0.16

0.30

0.14

5

突発性発疹

0.73

0.69

0.04

手足口病

0.16

0.08

0.08

 

検査情報(兵庫県立健康環境科学研究センター)

 髄膜炎患者(男児)の髄液からコクサッキーB1型が検出されました。

 

定点把握感染症等全国の概況 (第10週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの定点当たり報告数は第5週をピークに減少し始め、第10週も減少した。都道府県別では大分県(18.6)、宮崎県(16.9)、福井県(14.4)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は2003年第43週から増加傾向が認められたが、2004年第2週から減少し、第3週からは週により増減はあるが、ほぼ横ばいで推移している。過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多く、都道府県別では宮崎県(0.7)、石川県(0.6)、岐阜県(0.5)、和歌山県(0.5)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第34週から増加傾向が認められた後、第51週をピークに減少したが、第3週から再び増加傾向が認められ、第10週も増加した。過去10年間で最高の値となっており、都道府県別では富山県(9.1)、新潟県(6.2)、山形県(6.0)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第43週から増加し続けた後、第51週をピークに減少傾向が認められていたが、第8週から再び増加し、第10週も増加した。都道府県別では大分県(21.0)、佐賀県(17.8)、三重県(17.1)が多い。水痘の定点当たり報告数は第2週に過去10年間で最高の値となった後に減少し、第5週からは週により増減はあるが、ほぼ横ばいで推移している。過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では宮崎県(3.9)、福岡県(3.8)、鹿児島県(3.8)が多い。風しんの定点当たり報告数は微増し、都道府県別では群馬県(0.4)、鹿児島県(0.3)、大分県(0.2)が多い。RSウイルス感染症の報告数は34都道府県から合計102例であった。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は微減して0.19で、4年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では岡山県(1.4)、山形県(0.8)が多い。

  

目で見る動向(県内)

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます