兵庫県感染症発生動向調査週報(平成16年)

平成16年3月12日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

平成16年第10週(3月1日〜3月7日)コメント

全数把握感染症(県内10週

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症 1名(姫路

4類感染症:A型肝炎 1名(神戸市)

5類感染症:梅毒 1名(神戸市)

 

インフルエンザ情報(県内第10週) 

 県内の定点あたり患者数は3.87人となり、順調に減少しています。県内の学級閉鎖等発生報告は神戸、北播磨、中播磨地域の計3校(園)から報告がありました。患者数は51名、欠席者数は34名と減少しています。全国的には、関東地方から流行がおさまってきています(第9週)。

 

定点把握感染症等の概況(県内第10週)

感染性胃腸炎の定点あたり患者数が依然やや多い状態です。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数は今週もやや減少しました。地域的には津名健康福祉事務所管内で定点あたり患者数が多くなっています。伝染性紅斑の患者数が増加してきています。咽頭結膜熱の患者数は昨年末に増加して以来、この時期としてはやや多い目に推移しています。

 

定点当り患者数の上位10位の疾病(県内第10週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1

感染性胃腸炎

12.65

11.43

1.22

6

流行性角結膜炎

0.83

0.71

0.12

2

インフルエンザ

3.87

8.03

4.16

7

突発性発疹

0.63

0.76

0.13

3

水痘

2.28

2.22

0.06

8

伝染性紅斑

0.42

0.30

0.12

4

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.06

1.23

0.17

9

手足口病

0.17

0.16

0.01

5

流行性耳下腺炎

0.98

0.82

0.16

10位

咽頭結膜熱

0.16

0.20

0.04

 

定点把握感染症等全国の概況 (第8週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの定点当たり報告数は第5週をピークに減少し始め、第8週も減少した。都道府県別では宮崎県(46.8)、大分県(42.7)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は2003年第43週から増加傾向が認められ、2004年第2週から減少を続けた後、第6週は増加、第7週は減少し、第8週は再び増加した。過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多く、都道府県別では宮崎県(0.8)、岐阜県(0.6)、徳島県(0.6)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第34週から増加傾向が認められた後、第51週をピークに減少したが、第3週から再び増加傾向が認められ、第8週も増加した。過去10年間で最高の値となっており、都道府県別では富山県(6.6)、山形県(5.1)、新潟県(5.0)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第43週から増加し続けた後、第51週をピークに減少傾向が認められていたが、第8週は増加した。都道府県別では山口県(18.4)、宮崎県(16.2)が多い。水痘の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では宮崎県(4.4)、福岡県(4.1)、鹿児島県(4.0)が多い。風しんの定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では鹿児島県(0.5)、群馬県(0.3)が多い。RSウイルス感染症の報告数は、37都道府県から合計157例であった。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少して0.18で、都道府県別では青森県(0.8)が多い。

 

目で見る動向(県内)

 

2月コメント

 月報は性感染症と薬剤耐性菌感染症が対象疾患となっています。性感染症では性器クラミジア感染症性器ヘルペスウイルス感染症の定点あたり患者数が過去の同時期の中ではやや多めの状態となっています。淋菌感染症は、患者数がやや多めの状態で推移していましたが減少しています。

月報対象疾患の動向(兵庫県、上段:患者数、下段:定点あたり患者数)

 

7月

8月

9月

10月

11月

12月

1月

2月

性器クラミジア感染症

136

109

124

100

112

85

107

96

3.02

2.42

2.76

2.17

2.49

1.85

2.28

2.04

性器ヘルペスウイルス感染症

24

22

25

24

26

13

31

26

0.53

0.49

0.56

0.52

0.58

0.28

0.66

0.55

尖圭コンジローマ

15

13

18

8

15

20

14

14

0.33

0.29

0.40

0.17

0.33

0.43

0.30

0.30

淋菌感染症

71

67

71

67

58

44

47

40

1.58

1.49

1.58

1.46

1.29

0.96

1.00

0.85

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症

33

33

41

30

30

45

39

41

2.36

2.36

2.93

2.31

2.5

3.46

2.79

2.93

ペニシリン耐性肺炎球菌感染症

14

6

2

1

9

7

5

7

1.00

0.43

0.14

0.08

0.75

0.54

0.36

0.5

薬剤耐性緑膿菌感染症

1

0

2

2

0.07

0.15

0.15

 

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます