兵庫県感染症発生動向調査週報(平成16年)

平成16年3月4日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

平成16年第9週(2月23日〜2月29日)コメント

全数把握感染症(県内)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症:報告はありません。

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:ウイルス性肝炎 2名(尼崎市 1名 B型、宝塚健康福祉事務所管内 1名 B型)

        梅毒 3名(姫路市 1名、赤穂健康福祉事務所管内 2名)

 

インフルエンザ情報 患者数は減少。高齢者の報告が例年より多い。今後B型の流行に注意。

 県内の定点あたり患者数は8.03人となり、全体的には減少しています。地域的には、佐用健康福祉事務所管内、和田山健康福祉事務所管内で、依然定点あたり患者数が多い状態が続いています。A型が下火になってもB型の流行により再度患者数が増加することがよくありますから注意が必要です。また、高齢者(特に80歳以上)の割合が例年に比べて目立って高くなっていますので注意してください(グラフ参照)。県内の学級閉鎖等発生報告は阪神南、淡路地域をのぞいて、計16校(園)の報告がありました。患者数は270名、欠席者数は179名と減少しています。うがい、手洗いの励行、早めの受診、咳が出るときのマナー(無用な外出を控える・マスクを着けるなど)が重要です。全国的には、山形県、栃木県で警報が解除となりました(第8週)。全国のウイルスの分離あるいは検出については、A/ソ連型が3例、A/香港型が2,385例、B型が56例報告されています(2月27日現在)。兵庫県においてはA/香港型229例(うち181例は神戸市)が、またB型 4例(うち 3例は神戸市)が検出されました(3月4日現在、当情報センター把握数)。

 

定点把握感染症等の概況(県内)

感染性胃腸炎の定点あたり患者数が依然やや多い状態です。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数は今週やや減少しました。

 

定点当り患者数の上位10位の疾病(県内第9週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1

感染性胃腸炎

11.43

11.33

0.10

6

突発性発疹

0.76

0.63

0.13

2

インフルエンザ

8.03

16.21

8.18

7

流行性角結膜炎

0.71

0.75

0.04

3

水痘

2.22

2.52

0.30

8

伝染性紅斑

0.30

0.24

0.06

4

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.23

1.44

0.21

9

咽頭結膜熱

0.20

0.16

0.04

5

流行性耳下腺炎

0.82

0.93

0.11

10位

手足口病

0.16

0.16

±0

 

 定点把握感染症等全国の概況 (第7週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの定点当たり報告数は前週に引き続いて減少した。都道府県別では大分県(52.3)、宮崎県(48.9)、秋田県(41.3)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は2003年第43週から増加傾向が認められた後、2004年第2週から減少し、第6週は再び増加したが、第7週は減少した。過去5年間の同時期と比較してかなり多く、都道府県別では宮崎県(0.7)、岐阜県(0.6)、山口県(0.6)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第34週から増加傾向が認められた後、第51週をピークに減少し、第3週から再び増加したが、第7週は減少した。過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では富山県(4.6)、山形県(4.5)、鳥取県(4.1)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第43週から増加し続けた後、第51週をピークに減少傾向が認められており、第7週も減少した。都道府県別では山口県(15.6)、三重県(13.8)、大分県(13.4)が多い。水痘の定点当たり報告数は第2週に過去10年間で最高の値となった後、第3週には著減し、第4週は増加、第5週は減少、第6週は増加し、第7週は再び減少した。都道府県別では宮崎県(4.0)、大分県(3.6)が多い。風疹の定点当たり報告数は前週と同値で、都道府県別では大分県(0.4)、群馬県(0.2)が多い。RSウイルス感染症の報告数は、36都道府県から合計194例であった。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加して0.20であり、過去4年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では岡山県(1.8)、山形県(1.2)が多い。

 

目で見る動向(県内)

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます