兵庫県感染症発生動向調査週報(平成16年)

平成16年2月19日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

平成16年第7週(2月9日〜2月15日)コメント

全数把握感染症(県内)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:細菌性赤痢 1名 (尼崎市)

3類感染症:報告はありません。

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:ウイルス性肝炎 1名神戸市

 

インフルエンザ情報 患者数は峠を超える。高齢者の報告が例年より多い。今後B型の流行に注意。

 県内の定点あたり患者数は28.5人となり先週から減少しました。しかし、A型が下火になってもB型の流行により再度患者数が増加することがよくありますから注意が必要です。また、70歳以上の高齢者の割合が例年に比べて目立って高くなっていますので注意してください(グラフ参照)。県内の学級閉鎖等発生報告は、すべての地域から計65校(園)の報告がありました。患者数は1,215名、欠席者数は783名と目立って減少しました。うがい、手洗いの励行、早めの受診、咳が出るときのマナー(無用な外出を控える・マスクを着けるなど)が重要です。全国的には、香川県、高知県が注意報、他のすべての都道府県は警報基準値を超えています(第6週)。全国のウイルスの分離あるいは検出については、A/ソ連型が3例、A/香港型が1,259例、B型が33例報告されています(2月13日現在)。兵庫県においてはA/香港型194例(うち170例は神戸市)が、またB型 4例(うち 3例は神戸市)が検出されました(2月19日現在、当情報センター把握数)。

 

定点把握感染症等の概況(県内)

今週は多くの疾病で患者数が減少しました。感染性胃腸炎の定点あたり患者数は3週連続で減少して例年並の患者数となりました。

 

定点当り患者数の上位10位の疾病(県内第6週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1

インフルエンザ

28.54

38.38

-9.84

6

流行性耳下腺炎

0.59

0.73

-0.14

2

感染性胃腸炎

9.38

10.56

-1.18

7

流行性角結膜炎

0.43

0.54

-0.11

3

水痘

2.11

2.53

-0.42

8

マイコプラズマ肺炎

0.31

0.00

+0.31

4

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.00

1.30

-0.30

9

伝染性紅斑

0.20

0.20

±0.00

5

突発性発疹

0.63

0.64

-0.01

10

咽頭結膜熱

0.14

0.25

-0.11

 

 定点把握感染症等全国の概況 (第5週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの定点当たり報告数は増加し、都道府県別では長野県(60.3)、徳島県(55.0)、鳥取県(53.2)、宮城県(52.8)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は2003年第43週から増加傾向が認められていたが、2004年第2週から減少しており、第5週も減少した。しかし、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較して未だかなり多く、都道府県別では鳥取県(0.8)、山形県(0.6)、福井県(0.6)、宮崎県(0.6)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第34週から増加傾向が認められた後、第51週をピークに減少したが、第3週から再び増加し、第5週も増加した。過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では富山県(5.2)、鳥取県(3.8)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第43週から増加し続けた後、第51週をピークに減少し、第4週は再び増加したが、第5週は減少した。都道府県別では山口県(19.6)、愛媛県(17.5)が多い。水痘の定点当たり報告数は第41週から増加し、第2週に過去10年間で最高の値となった後、第3週は著減したが、第4週は増加し、第5週は再び減少した。都道府県別では宮崎県(3.7)、福岡県(3.4)が多い。風しんの定点当たり報告数は微増し、都道府県別では、群馬県(0.3)が多い。RSウイルス感染症の報告数は、38都道府県から合計284例であった。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は前週と同値で0.22で、過去4年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では岡山県(1.4)、秋田県(0.9)、高知県(0.9)が多い。

 

目で見る動向(県内)

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます