兵庫県感染症発生動向調査週報(平成16年)

平成16年2月5日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

平成16年第5週(1月26日〜2月1日)コメント

全数把握感染症(県内)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症:報告はありません。

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:アメーバ赤痢  1名(西宮市)

 

インフルエンザ情報−昨シーズンの患者数を超える。10〜19歳の年齢層が例年より多い。

 県内の定点あたり患者数が37.1人となって昨シーズンのピーク時の患者数を超えました県全体としても警報基準を超える患者数となっています。患者の年齢割合は、10〜19歳、特に15〜19歳の年齢階層が過去4シーズンと比較して明らかに高くなっています。また、県内の学級閉鎖等発生報告も急増しています。すべての地域から計172校(園)の報告があり、患者数7,356名、欠席者数4,496名となっています。全県的に流行が拡がっていますので注意が必要です。うがい、手洗いの励行、早めの受診、咳が出るときのマナー(無用な外出を控える・マスクを着けるなど)が重要です。全国的にも、すべての都道府県で警報あるいは注意報基準を超え、流行が拡大しています(第4週)。全国のウイルスの分離あるいは検出については、A/ソ連型が3例、A/香港型が634例、B型が26例報告されています(1月30日現在)。兵庫県においてはA/香港型111例(うち93例は神戸市)が、また神戸市においては今冬初のB型1例が検出されました(2月5日現在、当情報センター把握数)。

 

定点把握感染症等の概況(県内)

感染性胃腸炎の定点あたり患者数はやや多い状態が続いています。水痘は今週減少しました。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は定点あたり患者数が微増しています。

 

定点当り患者数の上位10位の疾病(県内第5週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1

インフルエンザ

37.10

15.05

22.05

6

突発性発疹

0.77

0.73

0.04

2

感染性胃腸炎

11.52

13.02

1.50

流行性角結膜炎

0.77

0.69

0.08

3

水痘

2.23

3.30

1.07

8

伝染性紅斑

0.30

0.36

0.06

4

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.16

1.13

0.03

9

咽頭結膜熱

0.20

0.16

0.04

5

流行性耳下腺炎

0.79

0.56

0.23

手足口病

0.20

0.18

0.02

 

 

定点把握感染症等全国の概況 (第3週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

ンフルエンザの定点当たり報告数は増加し、都道府県別では栃木県(19.7)、群馬県(19.6)、埼玉県(18.9)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は2003年第43週から増加傾向が認められていたが、2004年第2週は減少し、第3週も減少した。しかし、過去10年間の当該週の平均と比較して6.6倍と未だかなり多く、都道府県別では和歌山県(0.8)、山形県(0.6)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2003年第51週をピークとし、第52週、2004年第2週は減少したが、第3週は増加した。都道府県別では鳥取県(4.3)、富山県(3.7)、山形県(3.4)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2003年第43週から増加し続けた後、第52週から減少し、2004年第3週も減少した。都道府県別では大分県(17.6)、山口県(16.8)、愛媛県(16.1)が多い。水痘の定点当たり報告数は2003年第41週から増加し、2004年第2週も増加し、過去10年間で最高の値となったが、第3週は減少した。都道府県別では山形県(3.5)、愛媛県(3.5)が多い。RSウイルス感染症の報告数は、35都道府県(0の報告も含む)から合計297例であった。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少して0.25で、都道府県別では岡山県(2.0)、秋田県(1.0)、山梨県(1.0)が多い。

 

目で見る動向(県内)

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます