兵庫県感染症発生動向調査週報(平成16年)

平成16年1月30日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

平成16年第4週(1月19日〜1月25日)コメント

 

全数把握感染症(県内)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症 1名(神戸市)

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:報告はありません。

 

インフルエンザ情報

 県内の定点あたり患者数が15.05人となり、患者数が急増しています。東・北播磨地域、但馬地域の健康福祉事務所管内で、兵庫県内において今冬初の警報基準を超える患者数となりました。また、県内の学級閉鎖等発生報告も急激に増加し、すべての地域から計46校(園)の報告があり、患者数1,616名、欠席者数997名となっています。全県的に流行が拡がっていますので注意が必要です。うがい、手洗いの励行、早めの受診、咳が出るときのマナー(無用な外出を控える・マスクを着けるなど)が重要です。全国的には東日本地域で警報・注意報のでている都道県が増加し、流行が拡大しています(第3週)。全国のウイルスの分離あるいは検出については、A/ソ連型が3例、A/香港型が384例、B型が23例報告されています(1月23日現在)。また、兵庫県においてはA/香港型が51例(うち49例は神戸市)検出されています。

 

定点把握感染症等の概況(県内)

感染性胃腸炎の定点あたり患者数は多い状態が続いています。水痘、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎も定点あたり患者数が増加しています。

 

定点当り患者数の上位10位の疾病(県内第4週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1

インフルエンザ

15.05

3.61

11.44

6

流行性角結膜炎

0.69

0.60

0.09

2

感染性胃腸炎

12.98

12.42

0.56

7

流行性耳下腺炎

0.56

1.00

0.44

3

水痘

3.30

2.48

0.82

8

伝染性紅斑

0.36

0.23

0.13

4

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.13

0.71

0.42

9

手足口病

0.18

0.11

0.07

5

突発性発疹

0.73

0.82

0.09

10

咽頭結膜熱

0.16

0.15

0.01

RSウイルス感染症

0.16

0.19

0.03

 

 

定点把握感染症等全国の概況 (第1,2週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの定点当たり報告数は、2003年第52週に流行開始の基準値としている1.0を上回り、2004年第2週ではさらに増加した。都道府県別では福島県(12.2)、栃木県(11.6)、群馬県(10.0)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は、2003年第29週に過去10年間と比較して最大のピーク値を示した後減少したが、第43週から再び増加傾向が認められている。2003年の累積定点当たり報告数は、過去10年間の平均と比較して3倍であった。2004年第2週も過去10年間の当該週と比べて最大の数値であり、都道府県別では和歌山県(1.5)、山形県(1.1)愛媛県(0.9)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2003年第34週から増加傾向が認められていたが、第52週は減少し、2004年第2週でもさらに減少した。都道府県別では鳥取県(3.0)、山形県(2.3)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2003年第43週から増加していたが、第52週には減少し、2004年第2週ではさらに減少した。しかし、過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では大分県(22.9)、熊本県(20.1)が多い。水痘の定点当たり報告数は2003年第41週から増加しつづけているが、2004年第2週も増加し、過去10年間で最高の値となっている。都道府県別では新潟県(7.0)、福岡県(6.5)、熊本県(6.5)、宮崎県(6.5)が多い。RSウイルス感染症の報告数は、36都道府県(0の報告も含む)から合計395例であった。流行性角結膜炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では山梨県(4.3)、愛媛県(3.4)が多い。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加して0.29で、都道府県別では岡山県(2.4)、茨城県(1.2)が多い。

 

目で見る動向(県内)

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます