兵庫県感染症発生動向調査週報(平成16年)

平成16年1月22日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

平成16年第3週(1月12日〜1月18日)コメント

全数把握感染症(県内)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症:報告はありません。

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:クロイツフェルト・ヤコブ病 1名(神戸市) 

          ウイルス性肝炎(B型) 1名(神戸市)

 

インフルエンザ情報

 県内の定点あたり患者数が3.61人となり、患者数が増えてきました。但馬地域の健康福祉事務所管内で、兵庫県内において今冬初の注意報基準を超える患者数となりました。また、県内で今シーズン初めての学級閉鎖等発生報告がありました。阪神南地域、東播磨地域、北播磨地域、西播磨地域でそれぞれ1校ずつ計4校が学級閉鎖等で、患者数44名、欠席者数41名となっています。インフルエンザは急速に流行が拡がりますので注意が必要です。うがい、手洗いの励行、早めの受診、咳が出るときのマナー(無用な外出を控える・マスクを着けるなど)が重要です。全国的には警報のでている都道府県はありませんが、関東甲信以北を中心に注意報のでている都県が増加しています(第2週)。全国のウイルスの分離あるいは検出については、A/ソ連型が1例、A/香港型が162例、B型が15例報告されています。また、兵庫県においてはA/香港型が9例(うち7例は神戸市)検出されています。

 

定点把握感染症等の概況(県内)

感染性胃腸炎の定点あたり患者数は今週やや減少しました。水痘は、先週定点あたり患者数が急増していましたが、今週は例年のレベルとなっています。

 

定点当り患者数の上位10位の疾病(県内第3週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1

感染性胃腸炎

12.42

13.81

1.39

6

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

0.71

0.93

0.22

2

インフルエンザ

3.61

1.03

2.58

7

流行性角結膜炎

0.60

1.06

0.46

3

水痘

2.48

5.15

2.67

8

伝染性紅斑

0.23

0.34

0.11

4

流行性耳下腺炎

1.00

1.18

0.18

9

マイコプラズマ肺炎

0.23

0.15

0.08

5

突発性発疹

0.82

0.82

±0

10

RSウイルス感染症

0.19

0.14

0.05

 

検査情報(兵庫県立健康環境科学研究センター)

 姫路市在住の咽頭結膜熱、滲出性扁桃炎患者それぞれ1名4〜5歳)からアデノウイルス3型が、咽頭結膜熱患者6名(3〜11歳)からアデノウイルス4型が検出されました。

 

定点把握感染症等全国の概況 (第52週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの定点当たり報告数は第46週頃より徐々に増加が認められ、第52週は流行開始の基準値としている1.0を上回った。都道府県別では山形県(9.8)、群馬県(9.1)、福島県(9.0)が多い(「注目すべき感染症」参照)。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第29週をピークとし、その後減少し続けた後、第43週から再び増加傾向が認められており、第52週も増加した。第52週までの累積定点当たり報告数の過去10年間の平均と比較して、3倍を示す大きな流行となっている。都道府県別では和歌山県(2.6)、山形県(1.6)が多い(「注目すべき感染症」参照)。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第34週から増加傾向が認められていたが、第52週は減少した。過去5年間の同時期(前週、当該週、翌週)と比較してやや多く、都道府県別では鳥取県(4.3)、山形県(3.1)、富山県(2.9)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第43週から増加していたが、第52週は減少した。過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では大分県(40.0)、宮崎県(28.9)が多い。水痘の定点当たり報告数は第41週から増加しており、第52週も増加した。都道府県別では新潟県(5.6)、熊本県(5.2)が多い。風疹の定点当たり報告数は微増し、都道府県別では大分県(0.7)が全国の報告数の約半数を占めている。RSウイルス感染症の報告数は、34都道府県(0の報告も含む)から合計434例であった。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は著減して0.24で、都道府県別では岡山県(2.0)、大阪府(1.2)が多い。

 

目で見る動向(県内)

 

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます