兵庫県感染症発生動向調査週報(平成15年)

平成15年1月17日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。


第2週(1月6日〜1月12日)コメント

全数把握感染症(県内)

1類感染症:報告はありません

2類感染症:報告はありません

3類感染症:報告はありません

4類感染症:報告はありません

 

インフルエンザ情報

 年末年始の休暇も終わり、定点当たり患者数が大幅に増加しました。国の警報基準である定点当たり30人を超えている保健所(健康福祉事務所)が県内に9カ所、他に注意報基準である10人を超えている保健所が18カ所となっています。警報基準を超えた保健所を持つ自治体は、兵庫県をはじめ20カ所で、西日本に多い傾向が見られます。これらの他に、注意報基準を超える保健所を持つ自治体は22カ所で、全国的な流行となっています。

 

定点把握感染症等の概況(県内)

インフルエンザ以外の疾病についても、年末年始の休暇も終わり、多くの疾病で患者数が増加しました。

 

定点当り患者数の上位10位の疾病(県内第2週)

 

疾病名

定点当た

り患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

インフルエンザ

25.85

8.77

17.08

6位

突発性発疹

0.66

0.16

0.50

2位

感染性胃腸炎

6.20

1.41

4.79

7位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

0.53

0.08

0.45

3位

水痘

3.02

0.90

2.12

8位

伝染性紅斑

0.22

0.06

0.16

4位

流行性耳下腺炎

1.09

0.38

0.71

9位

咽頭結膜熱

0.20

0.05

0.15

5位

流行性角結膜炎

0.91

0.06

0.85

10位

手足口病

0.10

0.02

0.08

定点把握感染症等全国の概況 (第51週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

  インフルエンザは定点当たり報告数が5.22と増加し、過去5年間の同時期に比べかなり多くなった。西日本の都道府県で定点当たり報告数が二桁となった。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は過去5年間の同時期に比べやや多い。他の疾患の定点当たり報告数は、過去5年間の同時期と比べて多くなってはいないが、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は依然として多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は今週も減少した。水痘の定点当たり報告数は引き続き多い。伝染性紅斑の総報告数には特に変化はないが、北海道に全体の約四分の一が集中している。麻疹(成人麻疹を除く)の定点当たり報告数は0.03であるが、福島県、宮崎県、青森県の3県からの報告が4割を占めた。流行性耳下腺炎流行性角結膜炎の定点当たり報告数は全国的には減少している。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少したが、東北地方の報告数は全国レベルの3倍となった。

 

目で見る動向(県内)

平成14年12月コメント

 月報は性感染症と薬剤耐性菌感染症が対象疾患となっています。性感染症では性器クラミジア感染症の患者数は平成12年、13年から見てもやや上昇の傾向にあります。薬剤耐性菌感染症では、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症はやや減少の傾向になっています。

月報対象疾患の動向(兵庫県、上段:患者数、下段:定点あたり患者数)

 

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

性器クラミジア感染症

119

127

130

117

104

112

121

90

2.59

2.76

2.83

2.54

2.26

2.43

2.63

1.96

性器ヘルペスウイルス感染症

20

26

16

20

20

25

32

25

0.43

0.57

0.35

0.43

0.43

0.54

0.70

0.54

尖形コンジローム

19

14

18

15

16

11

20

21

0.41

0.30

0.39

0.33

0.35

0.24

0.43

0.46

淋菌感染症

50

42

40

54

48

63

56

33

1.09

0.91

0.87

1.17

1.04

1.37

1.22

0.72

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症

56

37

37

43

41

46

40

26

4.00

2.85

2.85

3.31

2.93

3.29

2.86

1.86

ペニシリン耐性肺炎球菌感染症

12

12

13

4

9

21

23

17

0.86

0.92

1.00

0.31

0.64

1.50

1.64

1.21

薬剤耐性緑膿菌感染症

1

1

0

2

2

2

1

1

0.07

0.08

0.00

0.15

0.14

0.14

0.07

0.07

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます